何でも四谷のJ大では、夢見の古代誌、真怪研究、『冥報記』輪読、それぞれの研究グループが草木も眠れぬ真っ昼間から密談を繰り広げているそうな。

2007年10月26日金曜日

科学の中の霊学

 道教研究仲間と霊学研究会をやってて、定期的に読書会をしてる関係上、たまたま別の資料を探しているときに霊学をキーワードで検索したら、『科学大綱』なる翻訳書の第七巻(要DjVu)に科学の一領域として霊学が組み込まれて一章立てられていることを知りました。この書物の素性がどうなのかとか、その部分の著者がオリバーロッジだったりしたりとか、まあいろいろあるわけですが、それでもやはり霊学は科学だった(と受け止めていた人たちがいた)のだなあと改めて納得した次第。中国の資料で最近読んでるのは、神様が降りてきてエーテルの解説したりする同人雑誌の類なので、もう少し科学よりのはないかと思ってたところだったんです。
 で、訳語/術語の流通を考える上でもきちんと読まなきゃとデータだけはダウンロードした後に、第一巻の序文が192 3年に書かれたものだったので、ひょっとして日本にもあるんじゃないの?と思ってとりあえずググったら、 寮美千子さんという方の宮沢賢治研究のページが見つかりました。日本では『トムソン科学大系』として1922年から訳出されていました。目次が引用されてたのでそれを見ると、中国語版と冊数は違えどまったく同じ構成でした。んで、日本語版では霊学が「心霊学」になってます。なかなかぐっと来る内容です。
 ちなみに寮さんの祖父寮佐吉は大正末期から昭和初期にかけて科学ライターをされていたそうです。こういう情報が記録されているのは本当に有り難いです。宮沢賢治ネタは北條さんの記事ともリンクするなーと思いつつ、とにかく現物を見なくてはと、近代デジタルライブラリーになかったので、図書館に紹介状を書いてもらう手続きをしたのでした。
 まだ手をつけたばかりですが、積み残しにならないよう、ブログで書いてやる気を示してみた、というわけで。どっとはらい。

2 件のコメント:

寮美千子 さんのコメント...

はじめまして。祖父・寮佐吉のこと、ご紹介下さり、ありがとう。

「トムソン科学大系」は、何度もさまざまな出版社から発行されています。「日本の古書店」で検索すると、いくつもあがってきます。
http://www.kosho.or.jp/servlet/bookselect.Kihon

なかに、こんな出物がありました。昭和版ですが、内容は変わらないはずです。

トムソン科学大系 全八巻揃
小倉謙 高木二郎 津崎滿治 、桜井書店 、8冊 、昭和17年刊
B6判H8冊揃、裸本、経年の汚れ有
アカシヤ書店 2,000円

「トムソン科学大系」も、以前はほとんど見つからなかったのですが、最近、多くの古書店が情報を入力するようになり、こんな出物にもアクセスできるようになりました。ありがたいことです。古書店は、もうひとつの「図書館」ですね。交通費をかけて、手間をかけコピー代を払って、ということを考えると、ネット古書店で買った方がずっと安あがり、ということもしばしば。

ところで、この関連の講演をします。12月16日、鶴見大学にて。

【タイトル】
宮沢賢治「四次元幻想」の源泉を探る—相対性理論受容と大正心霊主義

詳細は、後ほど等HPに掲載しますが、メールをいただければ、直接ご連絡します。メルアドは、HPの下にあります。それでは。

ロハス野村 さんのコメント...

おお、ご本人から。お教えいただいたアカシヤ書店の出物、さっそく注文しました。ありがとうございます。近場で東京富士大学に初期のがおいてあったので、対照してみます。
またご講演の紹介ありがとうございました<(_ _)>